【月光の囁き】前編
下校をうながす放送が流れている。
BGMにドビュッシーの”月の光”を提案したのは我ながら功績だったな、とタジマはニヤニヤした。放送部とは言え中坊にドビュッシーという発想はあるまい。
”月の光”とは言えまだ月は見えなかった。ついこの間までこの時間は真っ暗だったのになと、夏至が6月だったか7月だったか思い出そうとしたが、社会科のタジマには思い出せそうになかった。
校庭ではサッカー部が片付けやストレッチをはじめ、コートから校舎へ戻る女子テニス部が談笑しながら職員室の前の植え込みを横切っていく。
サッカー部の生徒たちは当然のように女子テニス部を目で追い、タジマはキタハラを探した。
テニス部顧問で理科を教えるキタハラは学生とは比べるべくもないものを揺らしながら、職員室に戻ってきた。
「夏至は6月下旬ですよ」
それ以上会話が発展する気配もなく、キタハラは汗の余韻を残したまま、イスにもかけずにデスクに中腰になり、なにかしら事務作業を手早く済ませようとしている。
このなりふり構わないスピード感はいかにもデキる女という感じだ。
デキる女のわりに冷徹な印象がないのは、今もまだ運動後の体温をただよわせているからだろうか。
顔が上気している。きっとあの肌の数センチのところへ手をかざせば、熱い体温を感じることができるだろう。
鼻をよせればどういうにおいがするだろうか。酸いにおいだったら感動するかもしれないな。だ液がにじんだ。あぁ、舐めたい。
最もにおいのきつい部位はやはり陰部だろうか。下着を通じて間接的にかぐのも良い。日常的な蒸れたにおいはすでに知っているが、運動してぐっしょりと濡れた下着はどうなんだろう。どうなんだ?どうなんだ、ねえ、キタハラセンセイ。
タジマはうっかり心の中の鼻歌が漏れ出てしまわないように、笑みをかみ殺しながらキタハラの盗み見を続けた。
キタハラはテニスでゆるんだ髪留めをつけなおしている。
腋の汗染みの奥にプツプツと伸びかけた腋毛が見えた。
においが嗅ぎたくて仕方がない。若干イライラしてきた。かがせろよ。
(変態)
日報を書くふりをしてキタハラを目でなめまわしていたタジマは、思わず右手を止めて、耳をすました。
(キモいですよ、タジマ先生)
タジマは日報の”今日の成果”欄に「キモい」と書きかけて止め、息をひそめて、こそこそとキタハラに視線を戻すと、ガッチリ目が合った。
黒目がちな瞳の奥には、いかにも弱者でおどおどした上目遣いの男が映っているだろう。
斜め向かいのキタハラは強者的なムダのない所作で、弱者でクズのオーラが出ているだろう男の正面までやってきて、虫けらをのぞき込むように顔をよせた。
ボタンのはずれたポロシャツの奥に重量感のある乳房が見え、キタハラは(臭かったですか?あたしの下着)とささやき、無臭の吐息の熱が虫けらを包んだ。
虫けらは微量の失禁をした。
微量ながら失禁によって熱の抜けたからだがブルブルっと震え、その時タジマは半分ほど白目になった。
一瞬の恍惚の後、キタハラが下着のことを指摘したことを思い出し、タジマはペニスの先がキュウーっと痛くなった。
おさない頃から、不安や緊張を感じるとこうなった。
まったく問題が解けなくて体でノートを隠すコドモのように、タジマは背を丸めて、ペニスの疼痛に耐えた。
「なんのことですか?」
と言いたいのだが、喉がこわばって声にならない。
(においはどうでしたか?
こういう夢をみたことがあるな、とタジマは思った。
逃げたいのにもつれる脚、水のように重い空気、助けを呼びたいのに声が出ない。
果たして、助けを呼ぶにはなんと言えばいいのだろうか。
隣の席の先生はタジマに背を向け奥の誰かとなにごとか話に花を咲かせている。
まるで夢だ。というか、夢かもしれない。
夢か現実か区別がつかない者がほほをつねるような意図で、ペニスを露出し、タジマのデスクを覆うように立つキタハラに見せた。
ペニスは真っ赤になって直立して、先端が粘液で光っていた。
まるで、懲罰として立たされて泣く、出来のわるい学生のようだった。
「夏至のメカニズムって説明できる生徒はなかなかいないんですよね」
ささやき声から一転、キタハラは通る声を出してそう言い、話題に反応した隣の先生がキタハラに向き直って、うちのクラスだとワタナベくらいかなー、と夏至のメカニズムの難易度について同意し、タジマはやおらペニスをしまいこんだ。
「ワタナベ君ですか、サッカー部の」
タジマが隣の先生とワタナベ君の話題になると、キタハラは職員室を出て行った。
………………………………………………………………………
その夜。
タジマは何でバレた?とひとりごちながら、放送部の部室を兼ねる放送室で、無線機の周波数を調整した。
キタハラの独り言や鼻歌に相槌を打つタジマのいつもの時間である。
「…ザザ…だからアイツは変態…ザザ…言った…」
タジマは我が城のように息つける顧問の部室で、ほとんど心臓発作をおこしそうになり「ああ!」という声が漏れた。
われるように心臓が早鐘を打ち、しかしその鼓動の音を停止させ、無線機の向こうの声をもっとクリアに聞き取りたかった。
間違いなくサッカー部のワタナベ君の声だ。
キタハラの車のなかの受信機からだ。
「更衣室だけじゃねーよ。アイツ変なオーラ出しながらこのクルマの周りうろついてたこともあったしさ」
ワタナベか、クソが。人のこと嗅ぎまわってやがったのかクソが。クソクソが。
ガキが。しゃがれた声しやがって、聞き取りにくいんだよ。
「イヤッ」
一瞬だった。タジマの心の中は中坊への呪詛が大音量で鳴っていたが、その声に一瞬で静まった。
キタハラの悲鳴。
タジマは全身を嫌な予感で満たしながら、目を閉じ、一層聴覚に集中した。
「先生、超くせーよ、超酸っぱい」
「イヤ」
「イヤ、じゃなくて?」
「ごめん、なさい」
「そうそう。謝らなきゃ。生徒が先生にするみたいにさ」
「臭くてごめんなさい」
「先生腋きったないね、ジョリジョリしてる」
タジマは何が起こっているのかを理解し、目を閉じたまま涙を流し、空中をなめまわした。
ワタナベ君がキタハラ先生にそうするように。
優秀な生徒だとは聞いていたし、定期試験や各種のスポーツ大会のたびに伝え聞く評判から、彼が恵まれた強者であることは嫌でも理解できた。
それにしても、とタジマは信じがたい気分だった。
あのキタハラを、デキる女を、こんな声変わりも終わってないようなしゃがれ声のクソジャリがどうにかできるものなのか?、もしくは、あのデキる女オーラさえ、このクソジャリとの行為によって醸し出されているものなのか?
タジマはヘッドフォンの向こうで汗臭いペニスを今まさに女教師の口へねじ込もうとする強者が怖くなって逃げだしたい気分になった。
いい女を蹂躙する。蹂躙されたことを魅力に変えるようないい女を。
放送室の操作卓はタジマの涙、エキサイトして悪態をついて飛んだツバ、脂汗、それら液体でヌルヌルとしている。
タジマは、ワタナベ君がキタハラの乳首をそうするように、イコライザーのコントロールノブをクリクリとつまんで中音域を持ち上げた。キタハラ先生の吐息が脳に暴力的音圧でふきかけられる。「もっと強くして」
「もっと強くしてください、でしょ?」というワタナベ君のしゃがれ声もまた脳内に響き、タジマは「もっと強くしてください」と嗚咽を漏らし、その瞬間、彼の自慰で発達した乳首がメリメリと勃起した。音量ノブはもうそれ以上回らなかった。
タジマは手当たり次第にノブを右に、つまみは上に、あらゆる出力の最大化を試みた。
「どう?臭い?」
強者のペニスが蹂躙される者の鼻先に掲げられている。
タジマはヌルヌルした手で、まるでペニスのごとく操作卓から生えるマイクを鼻に寄せた。汗の鉄臭さが鼻を突いた。
「いいにおいです」
「いいにおいです」
タジマはキタハラとシンクロした。
きっとキタハラ先生も乳首を自らつまみ、満たされたい穴にはあえて触れずに、そのもどかしさで小さな絶頂を繰り返しながら、待っているのだろう。
タジマは長く硬いそれを上下にこすりながら、その時を待ったが、もうほとんど決壊寸前だった。
ベルトを外しズボンを脱ぎ、操作卓に上ってマイクにまたがってスタンバイした。
決壊をこらえようと限界まで収縮している穴の入り口にペニスが触れ、今日一番色気のある声が漏れた。タジマにはもはやその声が、ヘッドフォンの向こうのキタハラの声なのか、ヘッドフォンを突き破る自身の性的絶叫なのかは判別できなかった。
「ああっああっあああああ」
収縮しきった部分がこじあけられ、敗北的弛緩の瞬間、キタハラとタジマは同時に絶頂に達した。
ワタナベ君はさらに追い打ちのピストンを開始し、タジマは操作卓の上でスクワットのごとき運動をし、硬いものが内臓をかきまわすたびに液体を噴射した。
タジマは号泣していた。
号泣に理由はなかったが、きっと、キタハラの絶頂を僕は知っているが、僕の絶頂をキタハラは知らない、という涙かもしれないと思った。
(続く)
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