池袋トシマ・ローレンス　先生ブログ

【インスタに恥ずかしいシミはない】


【インスタ映えする価値観】

先日、成人式を迎えた若者たちが、
振り袖のレンタルのトラブルに巻き込まれた、
というニュースを目にしました。

若者に同情する意見の他、
金の使い所は振り袖じゃないだろという、
人生観、ライフスタイルに関わってくる意見なども出ていて、
興味深く感じました。

つまり、
成人式で着飾るより、英語習え、

振り袖レンタルに高額払うより、
メルカリヤフオクの転売で稼ぐ知恵をつけろ、

質素な衣装をフォローするコミュニケーション能力発揮しろ、

そういう、先を見据えた、
次世代的？な価値観ですね。

うなづける意見である一方、

インスタに晴れ着で写りたかっただろう、
子の成長を喜ぶ親心も関係してくるのだろう、

と思えば、若い人たちが成人式を楽しもうという
案外保守的な価値観であることも理解できます。



【インスタ映えしない価値観】

そんなニュースを読みながらカフェでダラダラしておりましたら、
成人式のタイミングで同窓会を開こう、
という様子の若者たちがガヤガヤやってまいりました。

旧友の近況報告やウワサ話、思い出話が楽しそうです。

ふと、二十歳の自分はどうだったろうと思ったのですが、
全然違う思い出が急に浮かんでコーヒーを吹き出しそうになりました。

何を思い出したかというと、
美術の時間に、電動サンダーで、
ギンギンの木製ペニスを作っていた男子です。

品物はというと、今にして思えば、
すばらしい仕上がりだったような気がします。
作っていたのは、やたらに勉強ができる男子で、
彼の集中力と、若干の見栄の結晶という感じでしょうか。


当時インスタがあったとして、アップロードしてしまっても、
ストレートな喝采は得られなかったでしょうし、
運が悪ければ、怒られたでしょう。
ツイッターも同様、バカッターとして祭り上げられたかもしれません。



【インスタに恥ずかしいシミはない】

SNSはふとしたつぶやき、独り言さえ拡大させます。
孤独な趣味が思いがけず日の目をみる幸福と、
一方で、毒は漂白されていくような印象もあります。

シャレにならない背徳とガマン汁の女装が、
SNS上ではファッションになる。
SNS上の女装に恥ずかしいシミはついていない。

別に、なげいているのではないのです。

欲望はきっと適切なはけ口を求めるので、
人間自体が漂白されることはない、多分。

ただ、
インターネットやSNSや、テクノロジーの発達が、
欲望をサポートするのか、
それとも、
どんどん孤独を深めて、
誰にも見られない、Siriにも聞かれない密室で、
人知れず絶頂を目指すのか。

カフェの若者を見ながら、
なんとなく、
次世代の性欲、みたいなものに思いを馳せるのでした。


川瀬出勤日です＼＼\\٩( 'ω' )و //／／
お手合わせ🙌よろしくお願い申し上げます。

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